軽井沢-白糸の滝、浅間大滝 [自然]
今年の夏は何かと仕事があり、ほとんど全く遠出できなかった。8月の唯一の例外は、29、30日の週末に行った軽井沢、草津だ。本来は草津でゴルフの予定だったが、かなり強い雨が降り続いたため、ゴルフはキャンセルとなり、軽井沢のアウトレット(軽井沢・プリンスショッピングプラザ)やゴルフ練習場に立ち寄って帰京した。ただ往路で訪ねた白糸の滝、浅間大滝、(その直ぐ近くの)魚止めの滝などはよかった。道端の花はコスモスやオミナエシなど、既に秋。夏から秋にギアチェンジするいい旅となった。
<白糸の滝>
<浅間大滝>
<魚止めの滝>
<軽井沢、草津の道端に咲く花>
箱根湿生花園 [自然]
先々週の金曜日(5月15日)、箱根湿生花園に行ってきた。箱根の仙石原にあり、その裏手はこれまた有名なすすき草原とつながっている。行くきっかけは、ネットで「青いケシ展」(5月1日~6月10日)をやっていると知ったこと、ほかにも珍しい高山植物を含め、多彩な草花が見られそうなことだった。園内は高齢女性のグループや高齢夫婦を中心にかなりの人だったが、のんびり写真を撮って回るのには困らなかった(平日は三脚利用も可のようだが、結局使わなかった)。
青いケシ(解説板によると麻薬性はないとのこと)は確かに珍しかったが、この時期の山の定番である山ツツジや春モミジ、初夏の高山植物であるニッコウキスゲやクロユリなどもよかった。時期を変えて、また是非行ってみたい。
御岳山-山笑う [自然]
昨日の日曜日(4月26日)、朝早く家を出て、奥多摩の御岳山(みたけさん)に行った。もっとも、ちょっと横着して麓の滝本駅まではクルマで、そこから御岳山駅まではケーブルカーでだ。初めてということもあり、どこをどう周ったらよいのかよくわからず、とりあえずケーブルカーの駅から富士峰園地のカタクリ群生地(とイラストマップに記された場所)に向かった。しかし、それらしきものはなかなか見当たらない。あとで、ビジターセンターで聞いたところ、今年のシーズンは既に終わり、本数も少なかったと言う。
このあとは馬場家住宅、神代ケヤキ、商店街を経て武蔵御嶽神社に行った。ここまでは人家があり道も舗装されている。さらに、山道を緩やかに下って天狗岩へ、そしてその崖下にある七代(ななよ)の滝まで行った。もっと先のロックガーデン、彩広の滝まで行くつもりだったが、山道から七代の滝までの下りと上りでかなり体力を消耗したため引き返すことにした。
そういうわけで、未達成感もやや残るが、行ってよかったと思う。特に、山の木々や春の花がよかった。ヤマザクラの残花、モミジなどの新緑、ヤマブキ、ツツジなど色鮮やかな花々。そして山々は緑のグラデーションに、淡いピンク色なども混じり、春霞のもやっとした空気感の中で、何とも言えない柔和な雰囲気を出している。春の季語「山笑う」とは、こういう感じなんだろうなと一人で勝手に納得した。
<ケーブルカー>
<馬場家住宅>
<武蔵御嶽神社>
<七代(ななよ)の滝>
<サクラ>
<新緑>
<ツツジ>
<ヤマブキ>
<山笑う>
鳩ノ巣渓谷-初秋 [自然]
昨秋、紅葉の写真を撮りに御岳渓谷に行ったのには伏線がある。そのふた月前(2014年9月20日)、N社の写真教室の実習(担当は萩原俊哉先生)で上流の鳩ノ巣渓谷に行って、とても良いところだと思ったからだ。先生からは、三脚+ライブビューモードでの写真の撮り方、構図の取り方、そして何よりも一枚一枚の写真を丁寧に撮ることなど、多くのことを学んだが、まだまだ実践できていない。特に、デジタルカメラなのをいいことに、(風景写真でも)バシャバシャと撮ってしまうのが私の悪い癖だ。
筑波山と梅林 [自然]
今年も2月3・4日、筑波山に行った(当ブログの2014年2月3日付「筑波山-富士山と梅林公園」を参照)。初日は晴天だったので、筑波山の女体山(にょたいさん)山頂に始発のロープウェーで上った。筑波山から富士山が見えることは知っていたが、曇っていたり靄(もや)っていたりしたら無理だ。この日は既に朝10時近くで少し靄っていたが、何とかシルエットは視認できた。このあと、中腹の梅林公園にも行った。ちょうど臘梅が見頃で、紅梅はぼちぼち、白梅はまだまだというところだった。
* * *
富士山-河口湖、江の島から [自然]
ブログの更新が止まっていた期間に撮った写真を何回かに分けて掲載したい。今回は、2015年2月14日、河口湖、精進湖、江の島から撮った富士山の写真。富士山が遠くからもよく見えることの多い冬季とは言え、雲がほとんどかからない好天に恵まれたのは幸運だった。インドネシアから来日中の研修生を連れての小旅行だったが、彼も十分満足したようだった。
<河口湖>
<精進湖>
<江の島>
日光・霧降高原 [自然]
今日(7月6日)は、早起きして日光の霧降(きりふり)高原までニッコウキスゲの写真を撮りにいった。朝5時に自宅を出発し、7時半ころ現地に着いた。ここ数年、ニッコウキスゲの写真と言えば諏訪の車山高原まで出かけていたが(2013年8月1日付、当ブログ参照)、日光の方が近いので今回初めて訪れてみたのだ。
花の密集具合は車山高原の方が上かもしれないが、景観としては霧降高原も決して負けていない。斜面の下から上まで直線の階段とジグザグの遊歩道の両方が整備されており歩きやすかった。ただ、開花期が車山高原より2~3週間早く、ちょうど梅雨の時期にあたっている点は注意が必要だ。今日も都内は出がけに晴れていたので、梅雨の中休みかと思ったが、日光の辺りはずっと雲に覆われ、霧降高原も急に霧が垂れ込めたり、帰りがけ(10時半ころ)には雲が厚くなったりしていた。ともあれ、雨が降ることもなく、ニッコウキスゲが咲き乱れる草原や遠くの山々の景色を十分に楽しめたのは幸いだった。
新緑の高尾山 [自然]
今日(4月27日)は家で仕事をしようか、遊ぼうか、ちょっと迷ったが、天気がよかったので久しぶりに高尾山に登った。上りは6号路、下りは1号路を使った。京王線高尾山口駅も山頂も激混みだったが、6号路はそれほどでもなかった。感激したのはヤマブキの花。都心でも咲いているが、それよりも一回り大きい。もちろん新緑の木々も眩しかった。6号路は「びわ滝コース」とも呼ばれ、渓流に沿ったコースだが、「びわ滝」は思ったより小さかった。地図に出てくる「大山橋」というのも小川に架かる小さな木橋だ。山頂から富士山が見えるかどうか気になったが、かすかにそれらしき稜線が見えるかどうかといった感じだった。そこで、見えやすくするために写真にちょっと手を入れてみた。えっ「捏造」だって? 「富士山は、ありマス!」(笑)
千鳥ヶ淵の夜桜 [自然]
4月4日(金)の帰宅時、東京は雹(ひょう)が降っていた。今年はパリでかなり桜の写真を撮ったこともあり、日本の桜はもういいかなと思ったものだ。しかし帰宅後、晴れてくると、夜桜の写真を撮りたくなり、千鳥ヶ淵まで出かけた。カメラはNikon D600、レンズはAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gだ。カメラマニアでない人のために簡単に説明しておくと、D600という一眼レフカメラはアマチュアが使うカメラとしては比較的高級な部類に属する。最近、「撮影した画像に複数の黒い粒状の像が写りこむ」といったクレームが相次ぎ(新聞報道によるとアメリカ、ついで中国でそうした「騒動」があったらしい)、ニコンは無償修理を公表するまで追い込まれたが、私自身は1年数ヵ月間使っているものの、そうしたトラブルは経験していない。一方、レンズの方は昨年暮れに発売されたもので、私のようなアマチュアにはもったいない高級レンズだ。開放絞り値が1.4と大きく、夜景撮影に適している。今回は、事実上そのデビュー戦だ。
夜景撮影も夜桜撮影もほとんど初体験だったが、肉眼とは異なる高級レンズの映像美に酔いしれてしまった(笑)。以下の写真は全て、絞り2.8、ISO4500、手持ちで撮った。ホワイトバランスはオートで撮ったが、事後にViewNX2で適宜修正している。科学論文ではないのでお許し頂きたい(笑)。
新宿御苑-マクロレンズで温室の花 [自然]
今日、N社主催の「マイクロレンズde花写真」という写真講座の2回目の撮影実習があった。場所は新宿御苑の大温室。前回の神代植物公園にはなかった草花も多く、また、撮影のノウハウも多少は身についたので、それなりに気に入った写真が撮れた(ような気がする)<笑>。以下は、いくつかそのセレクション。
神代植物公園-マクロレンズで温室の花 [自然]
先週から、N社主催の「マイクロレンズde花写真」という写真講座に通っている(週1回、5回シリーズ)。マイクロレンズ(N社での呼び方)とは、(近くから)小さなものを大きく撮ることができるレンズで、一般にはマクロレンズと呼ばれている。私が使っているレンズは「AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G ED」だが、これまでどちらかと言えば、普通の標準レンズと同じような使い方をしてきた。例えば、ある程度離れたところから背景を強くボカして花の写真を撮るといった場合だ。しかし、本来のマクロレンズらしい使い方は、被写体に思い切り近づいて「主観的な」写真を撮ることだ。焦点距離60mmのレンズの場合、レンズ先端と被写体の最短距離(ワーキングディスタンス)は約6cmと言われる。ここまで近づくと、肉眼では見えにくいような微細な画像を撮ることができる。
私もそうした写真をどんどん撮りたいのだが、それがなかなか難しい。一つには、被写体に接近して、絞りを開いて撮影すると、被写界深度(ピントが合って見える範囲)がきわめて浅くなり(前後数ミリもない)、下手をすると全体がピンぼけのように見える写真になりがちなことだ。すなわち絞りの設定が難しい。もう一つは、手ぶれや被写体ぶれが起きやすいことだ。被写界深度が浅いことと関係するが、体がちょっとでも前後に動くと、ピントは予期したポイントから大きくずれてしまう。三脚を使えばいいのかもしれないが、植物園の温室内などでは三脚の使用が禁止されていることが多く、屋外では風があると被写体が揺れてしまうといった問題もある。
ただ、何ごともチャレンジと思ってこの講座に通うことにしたのだ。そして今週の木曜日には、神代植物公園の温室(熱帯植物、ベゴニア、ランなど)でその撮影実習があった。まだまだうまく行かないが、以下はその時に撮った写真からいくつか選んだものだ。来週は先生から講評を受けるが、どうなることか。恐いようで楽しみでもある。
神代植物公園-バラ [自然]
春(5~7月)と秋(10~11月)のバラは神代植物公園のウリの一つだけあって、これまた見事だった。どのバラもそれなりに味があるが、今回は“Peace”(1945年、フランス産)という品種が気に入った(冒頭の写真)。第2次大戦の終結を記念して付けられた名前なのだろうか。
* * *
最後におまけ。下の2枚の写真は芝生広場の真ん中にあるパンパスグラス(シロガネヨシ)だ。これを見ないと神代植物公園に来た気がしない。(上の写真は、ホワイトバランスを蛍光灯にし、4段階アンダーの露出補正を行っている。)その下の2枚の写真は、アベリア(ハナゾノツクバネウツギ)という。街路の生垣などでよく見かけるが、これまでなかなか名前がわからなかった。(2013年8月25日付け当ブログ、「神田川-夏の草花(2)」にも名無しで写真が載っている。)今回、木の下のプレートで名前がわかり、胸のつかえが一つ減った気分だ(笑)。
神代植物公園-ダリア [自然]
今週末は、久しぶりに自宅でゆっくり過ごす予定だったが、そうなると落ち着かず、調布の神代植物公園に出かけた。肌寒い曇天だったが、幸い雨が降ることはなかった。お目当ては秋のバラだったが、バラ園の手前にあるダリア園が見事で、思わず写真を撮りまくってしまった(笑)。大きく、色や形にさまざまな種類があることに驚いた。以下、その中から何枚かを掲載する。
キンモクセイが咲いた [自然]
10月だというのに東京は30度前後の暑い日が続いている。そのせいか体調が優れず、仕事もはかどらず、ブログの方はご無沙汰してしまった。しかし、2、3日前ベランダのキンモクセイが一斉に咲いて、少し気持ちが明るくなった。街路のキンモクセイは既にあちこち咲いていたのに、わが家のそれは沈黙したままで、実は心配だったのだ。それが、本当に一気にワッと咲いた。うれしかった。
蝶の生と死 [自然]
以前このブログで、ベランダの柚の木によくアゲハチョウが産卵することを記した(2012年6月16日付け、ベランダの小さな世界。2012年6月29日付け、蝶の羽化)。今年も青虫でいっぱいになる時期が3度くらいあった。いちばん最近は9月のはじめで、ちょうど今は全て羽化を終え、柚の木の上部は丸ハゲの状態だ。
写真は、今日羽化したと思われる蝶だ。飛び立ってしばらくすると、また柚の木に戻ってくる。雛鳥のように飛行訓練をしているのだろうか。ただし、一番下の写真は別だ。この蝶は数日前、羽化したものだが、羽が折れ曲がったまま開かず、ベランダの床面でバタバタともがいていた。そして、今日見ると命尽きて転がっていた。全ての蝶がちゃんと生まれて飛び立つわけではない。当たり前かもしれないが、改めて自然の厳しさを再認識させられた。
* * *
梅酒づくり [自然]
わが家のベランダにある鉢植えの梅は今年よく咲いたが(2013年2月14日付、当ブログ「梅とメジロ」)、例年になく実も多くなった。そのまま放っておくのはもったいないと思いつつも放置していたのだが、最近、小枝に小さな灰色のブツブツした害虫がつき始め、防虫剤をまくためにも、早期収穫を決意した。
ネットで検索すると、梅酒づくりが最も簡単そうだったので、昨日から取りかかった。まず用意すべきものは、
(1)梅酒を密封するための瓶(東急ハンズで1,890円の4ℓガラス瓶を購入した)
(2)氷砂糖(近所の酒屋で385円の大粒氷砂糖1kgを購入した)
(3)アルコール度数35度のホワイトリカー(近所の酒屋で1.8ℓパックを購入しようとしたが、シーズンオフで置いておらず、取り寄せに1日かかった)
である。肝心の梅は昨日の朝さっそく摘み取り、「あく抜き」のため水につけておいた。本来なら、数時間つけたのち、氷砂糖やホワイトリカーとともに瓶詰めするのだが、ホワイトリカーがすぐに入手できなかったため、冷蔵庫にて日本酒でまぶして1日保存するという「応急処置」をとることにした(酒屋さんのアドバイスによる)。
さて、今日の夕方、ようやくホワイトリカーが入手できたので瓶詰めを行った。収穫した梅は結局400gだったが、それを氷砂糖(0.4kg)と交互に瓶に入れ、その上からホワイトリカー(1ℓ)を注いで終わり。瓶にふたをした。約3ヵ月でできあがり、半年くらいで飲み頃になるというが、さて、どうなることか。
江戸川公園-楓と桜 [自然]
神代植物公園で楓の新緑を見てから、楓のことが気になっていた。楓が桜と同じ時期に小さな赤い花をつけることを私は知らなかった。そこで、自宅から比較的近い江戸川公園に楓を見に行った。江戸川公園というのは、地下鉄江戸川橋駅近くの神田川沿いの遊歩道で、椿山荘の裏手に通じる。神田川の両岸には、ここから高田馬場近くまで見事な桜並木が続く。この時節は、桜にあらずんば草木にあらず、といった感じだが、実は江戸川公園の辺りでは楓林が背後に控えている。
果たして楓は花盛りだった。しかし、いかんせん花弁の大きさで桜に負けてしまっている。それにしても、面白いものだ。楓も桜も同じ頃に花を咲かせ、新しい葉をつけ、同じ頃に落葉する。桜の花に注目する人は多いが、楓の花に注目する人は少ない。一方、楓の紅葉に注目する人は多いが、桜の紅葉に注目する人は少ない。もっともライフサイクルを通して注目されない草木も多いことを考えると、いずれかの時期に注目されるだけでも幸せかもしれない。
私は何もここから何らかの人生訓めいたものを引き出そうとは思わない。ただ、人間が注目する自然現象には、随分とバイアスがあって、全体のごく一部分でしかないということを再認識させられた。
アーモンドと杏子の花が咲いた [自然]
今日の東京の最高気温は23.2度だったらしい。どうりで暑かったはずだ。ただ、私の気分は晴れない。というのは、この時期、花粉症でなかなか仕事がはかどらないからだ。来週のシンガポール出張の準備もなかなか終わらない。ブログを書く元気も湧かない、・・・。
しかし、自然は正直だ。今日になってベランダのアーモンドの花が3輪、一気に咲いた(↑写真)。蕾が大きくなっていた3つだ(前回ブログ写真参照)。ノーマークだった杏子の花もいくつか咲いた。1月に数10センチの苗木を買ったが、いくつかついていた蕾が順調に大きくなったのだ(↓写真)。「あんずよ 花着け 地ぞ早やに輝やけ」(犀星)。ああ、花粉症さえなければ、春はどんなにか良いだろう。
冬はやがて春の気を催し・・・ [自然]
私は、ときどき「徒然草」のつぎの一節(155段)を思い出すことがある。
春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の来たるにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏よりすでに秋は通ひ、秋はすなはち寒くなり、十月(かみなづき)は小春の天気、草も青くなり、梅もつぼみぬ。木の葉の落つるも、まづ落ちて芽ぐむにはあらず。下より兆しつはるに耐へずして落つるなり。迎ふる気、下にまうけたるゆゑに、待ち取るついではなはだ速し。
3月に入った。東北地方は相変わらず豪雪が続いているが、東京は春めいた日も増えてきた。このひと月楽しませてくれたベランダの白梅は既に色あせ、散り始めたが、この1月に鉢植えしたばかりのアーモンドは蕾が膨らみ始めた(冒頭の写真)。
上に引用した徒然草の一節を私は、世の中はいつまでも今の状態が続くわけではなく、移り変わっていく、そして変化の前兆は既に起きているのだ、という趣旨だと解釈していた。しかし、今回改めて読み直してみると、ここに引用しなかった部分も含めた全体の趣旨は、四季は決まった順序でやってくるが、人の死は突然やって来る。だから、すべき事があれば、時期を選ばず、すぐにでもすべきである、ということのようだ。これはこれで耳が痛い(笑)。
梅とメジロ [自然]
わが家のベランダに梅の鉢植えがあることは以前も書いた(2012年2月29日付、「ベランダの白梅」)。昨年の後半はマンションの大規模修繕工事があったため、ずっと友人のF氏宅に預かってもらっていたが、今年に入って里帰りし、2月に入るやいなや例年通り、きれいに咲き始めた。
「年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず。」
ところで、この梅の木にメジロがよくやって来ることは以前から気づいていたが、なかなか撮影には成功しなかった。というのは、メジロを見つけてから、カメラを探し、ベランダの戸を開けて、近づいて・・・などとマゴマゴしている間にパッと逃げられてしまうからだ。今年は、あらかじめカメラに望遠レンズを取り付け、窓ガラス越しに撮ることにして、あとは自然体で過ごしていたところ、ほどなくしてチャンスが巡ってきた(^_^)。それにしても、近所に梅が咲いているところは、他にほとんどないのに、どうしてわが家の小さな鉢植えに気がつきやって来るのか、とても不思議だ。
駒ヶ根、千畳敷カール [自然]
9月、10月とあれやこれやの仕事が津波のように襲ってきて(あらかじめ予想はしていたのだが)、ブログの更新もすっかりご無沙汰になってしまった。ようやくピークは過ぎたので、細々と再開したい。
ちょうど1週間前の週末、わずかな間隙を縫ってどうしても行きたかった信州駒ヶ根の千畳敷カールに行ってきた。ネットであちこちの紅葉の写真を見ていたところ、偶然、千畳敷カールの紅葉を目にし、ぜひ実際に見てみたいと思ったからだ。ただ、ピークは例年9月下旬とあるので、「時既に遅し」という可能性は覚悟していた。はたして、投宿した宿の仲居さんによると、今年のピークは10月6・7・8日の連休だったとのこと。2週間遅れだ。でもせっかく来た以上、上ってみるしかない。
千畳敷カールというのは、中央アルプス宝剣岳の真下に広がるカール(氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形のこと)で、夏は高山植物、春はスキーで有名だ。麓のバスセンターから先は、一般車両は進入禁止で、「しらび平駅」(標高1,662m)までバスで行く。そこから「千畳敷駅」(標高2,612m)までは直通のロープウェイで上る。
ロープウェイ駅(写真↑)から先の山の中腹辺り(写真↓)はちょうど紅葉のピークを迎えつつあった。
しかし、千畳敷駅を下りて直ぐ眼前に広がる千畳敷カールは既に枯れ野で、ところどころ冠雪していた(写真↓)。「ああ、やっぱり」と思わずため息が出た。元気のある人は、ここから歩いてさらに上の宝剣岳や駒ヶ岳を目指すのだが、私には心身ともその準備がなく、1周1時間程度のハイキングコースを歩いて終わりにした。
ただ、千畳敷駅から望む南アルプスの山並みはよかった。下の写真では中央遠方に富士山がちょっと頭を出している。また、その下の写真は、上の写真の左方向にある鋸岳だ。
ロープウェイ越しに見る紅葉ではどうも不満が残った。ロープウェイのガイドさんに聞いたところ、ロープウェイ駅(しらび平駅)から歩いて10分程度のところに日暮の滝という小さな滝があり、そこの紅葉が見頃だという。そこで歩いてみたが、天気がよかったこともあり、光の加減で黄色から赤のバリエーションが映える紅葉が素晴らしかった。ここまできれいな色の紅葉を見るのは久しぶりだった。その後、バスで麓の駒ヶ池まで行って降りたが、紅葉はもう少し先のようだった(一番下の写真)。狭い区域でも標高差によって紅葉の見頃がはっきり異なることを思い知った。
車山高原 [自然]
前回(2005年)、車山高原に来たときは、確か霧ヶ峰自然保護センターから車山肩経由で、山頂まで歩いて登り、下りた。今回は、車山ビジターセンターに車を停め、リフトで山頂まで登り、下りのみ歩いた。やはり40代と50代では体力が違う(笑)。
車山高原のお目当てはニッコウキスゲだったが、既にシーズンは終わっていた。リフトの乗り継ぎ箇所にあるレストランの女性の話だと、今年はあまり咲き具合がよくなかったとのことで、なおさらのこと早目(7月中旬)に来るべきだった。しかも、私は知らなかったのだが、ニッコウキスゲの花は1日しか咲かないのだという。1本の花茎に10前後の蕾がつくので、全体でも2週間程度の命なのだ。ただ、山頂から下る途中で、数ヵ所のみ、それぞれ数本のニッコウキスゲが咲いているのを見かけた。うれしかった反面、何とも切ない気がした(写真↓)。
また、八島ヶ原湿原でもそうだったが、ナデシコが結構咲いているのが目に止まった(写真↓)。以前来たときも咲いていたはずだが、その時はナデシコブームでも何でもなかったので気に止まらなかったみたいだ。私は、流行にそれほど敏感なタイプではないが、そうかと言って超然としていられるほど強くもない(笑)。山頂付近はガスっていて眺望はあまり楽しめなかったが、来てよかったと思う。以下、何枚か写真を掲げておく。
八島ヶ原湿原 [自然]
八島ヶ原湿原には、8月7日(火)の朝6時半頃に行った。ここの駐車場はそれほどスペースが広くないため、ピーク時はすぐ満杯になるが、さすがにこの時間帯はまだ数組程度のハイカーや写真愛好家しかいなかった。
私が八島ヶ原湿原や車山高原に来たのは、これが3回目だ。前回が2005年の8月だったのは確かだ。そのときは美ヶ原高原まで足を伸ばしたが、帰り途、松本市内へ下っていく途中、クルマの中で参議院本会議のラジオ中継を聞いていて、郵政民営化法案が否決されたことを鮮明に覚えているからだ(2005年8月8日)。ただ、その前の1回目がいつだったか、記憶がはっきりしない。古い写真の記録を見ると、2005年7月19日だった。つまり、7月に一度来て、もう一度ゆっくり訪ねたいと思い、8月に再訪したのだった。
八島ヶ原湿原は高山植物の宝庫だ。以前来たときも多くの花の写真を撮ったが、今回も湿原を一周して多くの写真を撮った。朝早かったので、朝露に濡れた花が美しく、鳥や蛙の鳴き声も心地よかった。以下、何枚か写真を載せておきたい。
蝶の羽化 [自然]
2012年6月16日付の当ブログ、「ベランダの小さな世界」で柚子の木についた青虫のことを書いた。その後、姿をくらましていたので、半ば忘れかけていたが、今朝たまたま柚子の木を見たら、大きなアゲハチョウが止まっていた(写真↓)。近づいても立ち去らない。よく見ると上の方に蛹の抜け殻があった。たぶんあの青虫が変態したのだ。
しばらくしてまた見ると、今度は羽を閉じてじっと止まっている(冒頭写真)。2時間ほど散歩をして帰宅すると、まだ止まっていたが、今度は近づくやいなやパッと飛び去っていった。早くも一人前になったのだろう。ともあれ、都会の片隅の小さなベランダで、一つの小さな命が生まれ、育ったことになる。
ベランダでは、去年買ったサルスベリの木が一回り大きくなり、赤紫色の花をつけ始めた(写真↓)。これまた、しばらく楽しませてくれることだろう。
ベランダの小さな世界 [自然]
私のマンションのベランダは大して広くないが、大小あわせて15の鉢植えがある。その一つが、以前このブログでも紹介した柚子の木だ(2012年5月12日付)。とっくに花は散り、葉のつき具合も未だ勢いがない。しかも、ところどころ食べられた痕があり、黒い小さな糞のようなものも付いている。昨日よく見たら何と大きな青虫がいた(写真↑)。葉っぱと同色で全く気がつかなかった。ネットの図鑑で調べると、どうやらアゲハチョウの幼虫で、その成長の最終段階(5齢幼虫)にあるようだ。この木で蛹になり羽化するだろうか。
また、このブログのスタート初日に、寒中に凜と咲く白梅のことも紹介した(2012年2月29日付)。今は青々と葉っぱが生い茂っているが、実がなっていることは気づかなかった。昨日ふとみると、隣の鉢の上に梅の実が落ちていた(写真↓)。小さな鉢に埋めてみたが、そのうち芽が出てくるだろうか。
最近咲き始めたのはランタナだ(写真↓)。この花は多年草で、非常に生命力が強い。何年も前に小さな鉢植えを買ったのだが、今や根元近くの幹は結構太くなっている。以前は水遣りもいい加減だったので、多くの草木が枯れてしまったが、これはそういう過酷な条件下で生き残った数少ない木の一つだ。枝が四方八方に広がりすぎるので、昨冬、シーズンが終わったあと、大胆に剪定して、一時期は貧弱な枯れ木のようにしか見えなかったが、ここ1、2ヵ月で急速に枝が伸び、葉が付き、花が咲き始めた。
小さなベランダにも、さまざまな生命があり、ドラマがある。
白い薔薇と夕立 [自然]
昨日の午後、天気がよく、時間的余裕もあったので久しぶりに散歩をした。たまたま池袋の近くのある教育関係施設の横を通りかかったところ、とてもきれいな薔薇が通り沿いに咲いていて感動した。そこで、いったん帰宅して、今度は自転車で、カメラを持って出直した。
私は、薔薇という花は、どうも垣根が高すぎるというか、苦手意識をぬぐえないのだが、ここの薔薇は白を基調としてピンク色が入っており、清楚さと控えめな色香を兼ね備えた色合いで好感が持てた。標識によると、八重咲きのフランス産ピエール・ド・ロンサール(Pierre de Ronsard)と、花弁がよりシンプルなアメリカ産のニュー・ドーン(New Dawn)の2種類である。私の好みはニュー・ドーン(「新しい夜明け))の方だ。
写真を撮っているうちに、だんだん空が暗くなってきたのが気がかりだったが、一応撮り終えた頃、雨がぽつぽつと降り出した。急いで自転車を走らせたが、目白の辺りで土砂降りになった。とにかくカメラがあまり濡れないようにと、屋根のあるバス停で30分ほど雨宿りした。小降りになってから自宅に向かったが、ずっと雨に降られっぱなしだった。途中、神田川を渡った時、下水道から濁流が勢いよく流れ込んでいた。分不相応に美しいものを求めてはいけないということかもしれない(苦笑)。
フジの花-アヌシーと鎌倉 [自然]
2009年5月、アルプスの麓の美しい街、フランスのアヌシーを訪ねたことは既に書いたが(2012年4月3日付当ブログ)、私はこの街でとても美しいフジの花を見た。小高い丘の上にあるアヌシー城(今は博物館として使われている)から旧市街に向かって坂道をおりる途中、大きな民家(豪邸?)の石壁を越えて薄紫色のフジの花が贅沢にあふれ出ていた。坂道の下に広がる煉瓦色の屋根も雰囲気があったが、私は、日本でもなかなか見かけないような豪華絢爛たるフジの花の連なりに見とれてしまった。
それ以来、日本に帰ったら、本場である日本のフジの花を見たいとずっと思っていた。たまたま先月、鎌倉のガイドブックを買ってパラパラと眺めていたら、英勝寺のシロフジが紹介されていた。開花は「5月上旬~中旬」とのことだ。そこで、昨日(5月12日)訪ねてみた。
土曜日の朝早く(9時半ころ)ということもあって、門は閉まっていたが、インターホンで開けてもらい、受付の女性にフジの花を見たいと申し出た。今年はもう終わってしまったみたいですよ、と言われたが、せっかく来たので、一応どんなフジ棚なのか見届けることにした。それが下の写真だ。確かに、フジの花はほんのわずかしか残っていなかった。結構大きなフジ棚で、この全面に花が咲いていたら、さぞ豪華なことだっただろうと、残念だった。でもまあ、来年以降、どこかで見ることを楽しみとして残すことにしよう。
*上の3枚の写真はフランス、アヌシーにて。下の2枚の写真は鎌倉の英勝寺にて。
柚子(ゆず)の花 [自然]
ベランダの柚子の花が咲いた。昨秋、買った鉢植えだ。既に4つか5つ、緑色の実がついているものを買ったので、それらが黄色くなるのは時間の問題だった。黄色くなった後、取って風呂用に使った。
今年もちゃんと実がなってくれるだろうか。初年度なので不安だが、とりあえず花は咲いてくれた。白く小さな、やや肉厚の花弁だ。柚子の木にトゲがあることも知らなかったくらいだから、どんな花がいつごろ咲くのかも無知だった。
今の願いは、1つでもいいから、ぜひ実がなって欲しいということだ。今年は柚子サワーにして飲んでみたい。
神田川の桜 [自然]
4月8日、日曜日の朝、神田川沿いを散歩して桜の写真を撮った。「梅の花が好きだという割には、随分と桜にご執心ではないか」と突っ込まれそうだが(2012年2月29日付本ブログ「ベランダの白梅」を参照)、神田川は日常の散歩コースなのだ。私の行動が特別なのではなく、桜が咲いていたのが特別だというに過ぎない。それに、これほど見事に咲いているのを見ると、素直に素晴らしい(Magnifique!)と思う。