フジの花-アヌシーと鎌倉 [自然]
2009年5月、アルプスの麓の美しい街、フランスのアヌシーを訪ねたことは既に書いたが(2012年4月3日付当ブログ)、私はこの街でとても美しいフジの花を見た。小高い丘の上にあるアヌシー城(今は博物館として使われている)から旧市街に向かって坂道をおりる途中、大きな民家(豪邸?)の石壁を越えて薄紫色のフジの花が贅沢にあふれ出ていた。坂道の下に広がる煉瓦色の屋根も雰囲気があったが、私は、日本でもなかなか見かけないような豪華絢爛たるフジの花の連なりに見とれてしまった。
それ以来、日本に帰ったら、本場である日本のフジの花を見たいとずっと思っていた。たまたま先月、鎌倉のガイドブックを買ってパラパラと眺めていたら、英勝寺のシロフジが紹介されていた。開花は「5月上旬~中旬」とのことだ。そこで、昨日(5月12日)訪ねてみた。
土曜日の朝早く(9時半ころ)ということもあって、門は閉まっていたが、インターホンで開けてもらい、受付の女性にフジの花を見たいと申し出た。今年はもう終わってしまったみたいですよ、と言われたが、せっかく来たので、一応どんなフジ棚なのか見届けることにした。それが下の写真だ。確かに、フジの花はほんのわずかしか残っていなかった。結構大きなフジ棚で、この全面に花が咲いていたら、さぞ豪華なことだっただろうと、残念だった。でもまあ、来年以降、どこかで見ることを楽しみとして残すことにしよう。
*上の3枚の写真はフランス、アヌシーにて。下の2枚の写真は鎌倉の英勝寺にて。
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