西池袋J学園の白バラ [散歩]
このブログでもこれまで何度か取り上げたことがあるが(2013年5月15日付など)、私は西池袋J学園の生垣の白バラが好きだ。全部白で、赤や黄色などいろんな色に目移りすることがない、しかも薄いピンク色が色香を加えている。今週の水曜日(5月14日)訪れると、開花期を迎えていた。夢中になって、何枚もシャッターを切った。
大塚のバラと都電 [散歩]
今朝(5月9日)、都電荒川線の大塚駅と向原(むこうはら)駅の間の沿線にバラの写真を撮りに行った。まもなく「大塚バラ祭り」(5月11日~5月25日)が始まるとのことだが、既に見頃と言ってよかった。最初から「バラ」が主、「電車」は従と決めており、前夜からあれこれ写真の構図をイメージしていたが、電車の写真は撮り慣れておらず、「実戦」ならではの教訓もあった。例えば、バラを手前にしてピントを合わせ、背景はシャッタースピードを遅くして電車が流れるさまを持ってきたいと思ったのだが、電車通過の風圧で手前のバラが揺れ被写体ぶれが起きてしまったりした。何ごとも経験、と痛感した。
春の神田川小景-ツツジ、フジ、春モミジなど [散歩]
今日(4月26日)の午後、天気がよかったので神田川沿いを散歩した。主に江戸川橋周辺で花の写真を何枚か撮ったので紹介したい。まず、ツツジの多さに驚いた。桜並木の下にずっと植えられている。花の時季以外はあまり意識していなかった。それから藤棚もある。これまた花の時季以外は意識していなかった。そして、春モミジに誘われて椿山荘裏手の庭園に入園した(無料)。あと、ハナミズキとヤマブキ。それにしてもハナミズキの写真はなぜか花も葉っぱも逆光の透過光ねらいとなってしまう(モミジもそうだ)。たぶん、それが美しいからだろう。
東京(2014年春)-亀戸天神 [散歩]
4月23日の朝、根津神社を訪れたあと上野で簡単な昼食をとったが、ふと亀戸天神に寄って藤の花を見てみたいと思った。あとでこのブログの記録を調べると、昨年は4月19日に行っている(2013年4月24日付、当ブログ)。今回は晴天の昼間ということもあり、かなり人出は多かった。ただ、正直言うと、色といいボリュームといい根津神社のつつじに圧倒されたあとだけに、少々物足りなく感じてしまった。しかし一方で、藤棚からすだれのように垂れ下がる藤の花はさすがに風流だと思った。
東京(2014年春)-根津神社 [散歩]
4月23日(水)の朝、文京区の根津神社にツツジを見に行った。学生時代に一時期、文京区の小石川に住んでいたこともあり、根津神社にはこれまで何度か行ったことがある。しかし、ツツジが満開の時季に境内にある「つつじが岡」に入ったのは今回が初めてだ。全てが同時に咲くわけではなく、まだこれから咲く品種もかなりあったが、既に満開を迎えたものだけでも十分見応えがあった。植物園でもこれだけ多品種のツツジが見られるところはないのではないだろうか。
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行きは地下鉄で来たのだが、帰りは上野まで歩いた。この時期、都内のあちこちの街路でハナミズキが目立つ。不忍池では遅咲きの桜を見かけたが、関山(カンザン)という種類らしい。パリでも見たな、と思い出した。不忍池の蓮はまだ茶色い茎しかなかったが、これが夏には蓮の花と葉っぱで埋め尽くされるのだから驚きだ。
東京(2014年春)-早大通り [散歩]
4月12日(土)の午後、早大通り(そうだいどおり)を散歩した。江戸川橋通りの真ん中辺りから早稲田大学の正門前まで、ほぼ真っ直ぐに延びた通りだ。前から、ここには珍しい樹の並木があるなと思っていた。幹は桜に似ているが、花の色は白、紅、ピンクと種類があり、白地に紅い色が入ったものもある。さらに1本の樹、1本の枝から異なる色の花が咲いていたりする。そして、実は梅の実にそっくりだ。今回、注意して見ると「シダレモモ」という標識がついていた。私のカウントでは、この通りに全部で72本ある。ネットで調べると、1本の樹に紅と白の花が両方咲くのは「源平シダレモモ」と呼ぶのだそうだ。単に名前がわかっただけなのだが、何だかホッとした。
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あと、ハナミズキ、サツキ、ツツジもよかった。そして、早大通りの東側は山吹町というのだが、だったらヤマブキの花はないかと思ってよく見たら、やっぱりあった。それでますますホッとした。
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東京(2014年春)-神田川 [散歩]
4月11日(金)の夕方、神田川沿いを散歩した。例年だと満開の桜並木を散歩するのだが、今年はその時季を逃してしまった。実際、既に多くの桜が散り始めていたが、小滝橋の近くに桜の(一種と思しき)樹が何本かあり、満開だった。あと、紅葉したカエデもあった(いわゆる「春の紅葉」。強い紫外線から若葉を守るために、アントシアニンという物質が出て紅くなるらしい)。さらにドウダンツツジの芽吹きもよかった。桜だけじゃないよ、とみんな静かに、しかし力強く主張しているようだった。
東京(2014年春)-外堀通り [散歩]
4月5日(土)の午前中、外堀通り沿いの桜並木を見て歩いた。前日(4月4日)の夜、千鳥ヶ淵の夜桜を見たばかりだが(4月5日付、当ブログ参照)、朝起きると晴れていたので、今年最後の見納めと思ってつい出かけてしまったのだ。「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(在原業平)。どうも桜の花は人の心をそわそわと落ち着きのないものにしてしまう(笑)。見頃の期間が短いこともその一因だろう。ワッと咲いてパッと散る。熱しやすく冷めやすい日本人を見ているようだ。といった野暮な講釈はこの程度にして、以下はその時に撮った写真から数枚を。
神田川-雪のあと [散歩]
今日(2月15日)の午後、雪や雨が止んだようだったので、神田川沿いを少し散歩した。高田馬場から江戸川橋までだ。雪の風流を多少期待していたが、あちこちで木々が折れているのを目にし、むしろ雪の怖さを再認識させられた。
<面影橋周辺>
雪解け水に雨も加わり、川は茶色く濁ってふだんより水量が多い。ハトが懸命に餌を探している。神田川沿いは、岸辺から川に向けて伸びる桜並木が春の時期、実に見事だが、それが何箇所か枝が切り裂けて川に落ちかかっている。
<新江戸川公園>
ここは、去年の今ごろ訪れて写真を撮っている(2013年2月18日付、当ブログ参照)。そのときとは様変わりだ。昨年は見落としていた入口近くの椿がよかった。
<江戸川公園>
ここでは、ついこの前、梅などの写真を撮ったばかりだ(2014年1月26日付、当ブログ参照)。しかし公園の大木が根こそぎ倒れており、梅の枝も何本か大きく折れていた。さらに江戸川橋寄りに進むと、土が盛り上がって川沿いの鉄製フェンスが倒れている。何ごとかと思って見ると、桜の大木が根こそぎ倒れ、川に落ちていた。いとかなし。
雪の小石川後楽園 [散歩]
昨日(2月8日)の東京は雪で大変だった。報道によれば、東京都心では1994年2月以来、20年ぶりに20センチを超える積雪があったという。私は小金井で用務があったため、朝の7時に家を出たが、そのころは電車の遅れはまだ軽微で1時間ちょっとで目的地に着くことができた。しかし、夕方の4時半ころ帰宅しようとすると、既にJR中央線は運休、雪が降りしきる中、40分ほど歩いて西武新宿線の最寄り駅までたどり着き、新宿行きの普通電車に乗ることができほっとした。しかし、高田馬場で地下鉄東西線に乗り換えようとすると、今度は東西線が全面運休、・・・。結局、帰りは3時間かかったが、これでも比較的ラッキーな方だったかもしれない。
さて、今日の日曜日は一日休みだが、せっかく雪が降ったのだから、と外に写真を撮りに出かけたくなった。ちょうど梅の時期が始まったこともあり、小石川後楽園を訪ねた。入口(西門)から見て右奥(東門の方向)は除雪作業のためクローズだったが、左奥にある梅林は幸い開園時(9時)から行くことができ、ずっとそこで写真を撮って過ごした。紅白、さまざまな品種の梅がバランスよく咲いており、昨日程度の雪にはめげていない様子だった。梅はやっぱり強い。
朝9時の開園時はまだ曇天だったが、10時過ぎには陽が射し、青空がのぞくようになった。雪の中で写真を撮るには眩しすぎると思い退散したが、来園者はちょうどこの時分から増え始めた。何だかちょっと得をしたような気になった。
* 冒頭の写真は「光圀」という品種。そう言えば、おしべが黄門さまの白いあごひげのように豊かで長い。
牛天神・北野神社-梅の花、凜として咲く [散歩]
1月31日、自宅から秋葉原まで散歩がてら買い物に出かけた。途中、文京区春日で牛天神・北野神社という小さな天神さんに立ち寄った。明日から4週間、紅梅まつりがあるらしい。実を言うと、私は30数年前この近くの路を通学路として数100回は通っているはずなのだが、そのころは神社の存在を明確には意識しておらず、いわんや立ち寄ったこともなかった。まことに恥ずかしい限りだ。
1184年(寿永3年)の春、源頼朝が東国追討のおり、この地で牛に乗った菅神から神託を受けたのが神社の起源とされる。社殿は短い階段を上った先にある。梅の開花状況は木によって異なるが、全体としてみれば2~3分咲きといったところだった。しかし、私は以前もこのブログに書いたが(2012年2月29日付け記事など)、他の花に先駆けて、凜として咲く梅の花が好きだ(例えば、冒頭の写真)。「凜」の字の左側の「にすい」偏は氷の筋目の形を表す象形文字で、こおる、寒いなどの意味がある。近ごろ付和雷同的、ぬるま湯的な政治家やマスコミなどがこの言葉を好んで使っているのを目にすると興ざめしてしまう。本来、気軽に使える言葉ではない。
湯島天神-梅と受験 [散歩]
一昨日、秋葉原に行く途中、文京区春日の牛天神・北野神社に立ち寄った。となると、そのあと順路からして自然なことだが、湯島天神にも立ち寄った。38年前、大学受験で上京した際、合格祈願で訪れて以来、何度か来たことがある。同じ天神さんだが、ブランド力の違いか、牛天神・北野神社はひっそりしていたのに対し、こちらは多くの参拝客で賑わい、屋台もいくつか出ていた。
この神社の梅の開花は例年遅めだが、果たして予想通り、開花した梅はまだ少なかった。もっとも蕾が多くスタンバイしているから、やがて咲く、ということだ。昔、インターネットがなかったころ、受験の合否を伝える電報の文面に、「サクラサク」、「サクラチル」という言葉がそれぞれ使われていた。しかし合格発表の時期や花の咲き方からすると「ウメサイタ」、「ウメサカズ」の方が相応しいかもしれないなどと余計なことを考えながら神社を後にした。
神田川-マクロレンズで花を撮る [散歩]
1月も今週で終わってしまう。昨年末に風邪をひいて以来、ずっと体調が悪かったが、ようやく外を出歩く体力・気力が回復し、ストレスフルな仕事が一段落したこともあり、今日(1月26日)、久しぶりに神田川沿いを散歩した。お目当てはマクロレンズで花の写真を撮ることだ。
歩いてみると、あちこちに結構いろんな花が咲いていた。江戸川公園や関口芭蕉庵では梅が既にかなり咲いていた。関口芭蕉庵の水仙も嬉しかった。山茶花も相変わらずあちらこちらに咲いている。赤が一番多いが白やピンクも珍しくない。
私は現在、N社の「マイクロレンズde花写真」という講習を受講しているが、その講師K先生によると、マクロレンズで花を撮る場合、「図鑑的に撮る」か、「主観的に撮る」かの2つの選択肢があるという。きれいな写真を撮るという観点では前者の方が簡単だ(ピント合わせや絞りの設定にそれほど悩む必要がない)。今回もブログに載せる写真をセレクトしてみると、結局前者のタイプの写真が多数となってしまった。そんな中で、冒頭の写真は数少ない例外で、「主観的な」写真だ。どういう主観かって? それは、ヒ・ミ・ツ(笑)。
<江戸川公園>
<関口芭蕉庵>
<その他>
雑司ヶ谷墓地-紅葉 [散歩]
12月7日(土)の散歩の終点は雑司ヶ谷墓地だった。これまでジョッギングや散歩で何度も来たことがあるし、そもそも私が大学生の時(30数年前)、初めて一眼レフカメラを買って(オリンパスのOM1だった)、最初に写真を撮った場所の一つがここだった。だから、いつ来ても懐かしい。ふだんは、あまり木々の違いを意識することはないが、紅葉時期にはそれぞれがその多様性を主張する。ドウダンツツジ、モミジ、イチョウ、サザンカ、ナンテン、・・・。
鬼子母神堂-紅葉 [散歩]
目白通りを目白方向にさらに進んで右手に曲がり、鬼子母神に行った。ここにはとても有名な大銀杏があるが(2012年12月2日付、当ブログ「永井荷風「日和下駄」-雑司ヶ谷・鬼子母神」参照)、今年は既に多くが落葉していた。しかし、境内にはほかに黄葉盛りのイチョウもあったし、モミジの紅葉はちょうどピークだった。
目白通り-紅葉 [散歩]
12月7日(土)の散歩の続きである。椿山荘の庭園を散策して、そのまま結婚式場がある建物の中を横切り、目白通りに抜けた。目の前にあるのは、東京カテドラル関口教会だ。ヨーロッパにいたときあちこちの都市を訪ねた際、その街の主だった教会に立ち寄るのが通例だった。しかし、何年も住んでいる東京で、まだこのカトリックの司教座教会の中に入ったことはない。それにしても、目白通りの両側に銀杏並木がずっと続いているとは、これまで気づかなかった。これまた不覚だった。
椿山荘前から少し目白方向に歩くとW塾という学生寮がある。高齢者雇用でも有名なM製作所の創業者が創設したもので、以前は細川家のお屋敷があったところだ。作家の村上春樹氏も早稲田入学後しばらく、ここに住んでいたと聞いたことがある。ただ、彼はここでの生活になじめなかったらしく、『ノルウェイの森』(第2章)でも、「うさんくさい寮」として紹介している。それはともかくとして、この寮の敷地内にあるケヤキやモミジの紅葉はなかなか立派なものだ。本来、部外者は立ち入り、通り抜け禁止らしいのだが、ちょっと失礼して写真を撮らせて頂いた。
椿山荘-紅葉 [散歩]
江戸川公園を通り過ぎて神田川沿いを進むと椿山荘の裏手に達する。今年の早春、椿の花を見に中に入ったことがあるが(2013年2月19日付け、当ブログ「椿山荘の椿」)、今回は紅葉を見に久しぶりに訪れた。入口で係の男性から、「今年は色づきが悪いんですよ」と話しかけられた。確かに葉っぱがかさかさで色褪せたモミジも散見された。今夏の猛暑のせいらしい。一方、紅いサザンカは今を盛りと咲き誇っていた。
江戸川公園-紅葉 [散歩]
江戸川公園の紅葉と言えば、モミジ、イチョウ、サクラだ。モミジもイチョウもそんなに多くあるわけではないが、結構見応えがある。一方、サクラは、花見シーズンなら文句なしにこの公園のスターだが、その紅葉はあまり注目されない。モミジやイチョウのようにきれいに紅葉した葉っぱが一定期間、落葉せずにいるのではなく、色づいたものからドンドンてんでばらばらに落ちていく。このため木全体として多くの紅葉した葉っぱが揃ってついていることがそもそも珍しい。また、1枚1枚の葉っぱも、あちこち穴があいていて、ちょっとうらぶれた感がある。しかし、春の華やかさとは対照的なこの落魄(らくはく)ぶりも風雅と言えば風雅だ。
<モミジ>
<イチョウ>
<サクラ>
江戸川公園-アベリア [散歩]
週末の土曜日(12月7日)、好天に誘われて神田川沿いや椿山荘、雑司ヶ谷墓地などに紅葉の写真を撮りに散歩に出かけた。スタートは、地下鉄有楽町線、江戸川橋駅近くにある江戸川公園だ。公園と言っても神田川沿いの細長い遊歩道だが、ここは桜、モミジ、銀杏など豊かな木々に恵まれている。ただ、最初に撮ったのはアベリアの花だった。白ないし淡いピンク色の小さなラッパ状の可憐な花だが、マクロレンズで撮るとさまざまな表情を見せて興味が尽きない。今回も、紅葉の写真はしばらくお預けにして、アベリアの撮影に夢中になってしまった。
小石川植物園-紅葉 [散歩]
11月30日(土)、駒込六義園を訪ねたあと、近くの小石川植物園にも行った。昨年も紅葉の時期に訪ねたが(2012年11月30日、12月1日付け、当ブログ)、銀杏やイロハモミジの紅葉が見事だったからだ。今年は、銀杏は既に散ってしまった木々もあったが、モミジの紅葉は昨年より進んでいるように思った。ここのモミジは並木道の両側に並んでいるのだが、枝振りや色づきはなかなか見事なものがある。以下の写真は、主にモミジの紅葉、そしてサザンカと銀杏を少々。
六義園-紅葉(1) [散歩]
先週末の土曜日(11月30日)、駒込の六義園(りくぎえん)に紅葉の写真を撮りに行った。好天に恵まれ、かつ紅葉のピーク時期とあって、裏門にあたる染井門も9時の開園時には40~50名くらいの行列だった。学生時代に六義園に来た記憶はあるが、ひょっとしたらそれ以来(つまり30数年ぶり)かもしれない。モミジの名所とされるだけあって、木々の多さも、枝振りも、色づきも見事だった。
等々力渓谷-紅葉 [散歩]
11月28日(木)の午後、自由が丘の九品仏を訪ねたあと、近くの等々力渓谷にも行ってみた。その存在は以前から知っていたが、実際に訪ねたのは初めてだ。場所柄、紅葉が見事なところかなと勝手に想像していたが、上流のゴルフ橋付近は緑の木々ばかりだった。モミジの木もところどころにあるのだが葉はまだ青い。ところが、椎児大師堂、不動の滝あたりまで来ると紅葉したモミジが目につくようになった。さらに階段を上って等々力不動尊に行ってみると、周囲はモミジなど紅葉が真っ盛りだった。
九品仏・浄真寺-紅葉 [散歩]
2013年8月12日付けの当ブログ「九品仏・浄真寺-鷺草」では、自由が丘の九品仏に咲く鷺草を取り上げた。その際、境内にカエデの木々が多いことに気づき、紅葉の季節にぜひ再訪したいと思っていた。なかなか都合がつかなかったが、先週木曜日(11月28日)の午後、時間ができたので出かけた。お目当てのカエデはちょうど見頃で、銀杏の黄葉もきれいだった。墓参に訪れた近所の(と思しき)初老の女性が、「わざわざ京都や鎌倉まで出かけなくても良いわね」と語りかけてきた。たぶん違うとは思うが、まんざら誇張でもないと思い、「そうですね」と応じた。
小さい秋みつけた-飯田橋 [散歩]
11月の後半に入り、東京の木々も少しずつ色づいてきた。上の写真とすぐ下の1枚は自宅ベランダのサルスベリの黄葉だ。逆光が透過した葉っぱの色合いが美しい。どこか紅葉の名所に出かけたいが、あいにく今週、来週はその余裕がなさそうだ。そこで勤務先近くの飯田橋で何枚か写真を撮って気を紛らわせた。この辺りは桜の名所なので、桜の紅葉が中心だ。
<飯田橋ラムラ横>
<外濠沿い>
小さい秋みつけた-日枝神社、竹芝 [散歩]
(承前)
昨日掲載した「小さい秋みつけた-明治神宮外苑、赤坂」の続きである。上の写真は、赤坂の外堀通り沿いの歩道にて。
<日枝神社>
明治神宮外苑をスタートして赤坂見附まで来たが、日枝神社にも行ってみることにした。有名な神社だが、これまで一度も行ったことがなかったからだ。本殿はちょっとした高台の上にあるが、有り難いことにエスカレーターで上ることができる。(若いころは使わない主義だったが、このごろは喜んで使ってしまう。)ちょうどこの日は大安の土曜日で結婚式のカップルや招待客、また七五三の親子連れなどで賑わっていた。
<さざれ石>
日枝神社ではとても興味深いものを見た。「さざれ石」だ。その解説文を引用しておこう。
さざれ石の由来
この石は学名を石灰質角礫岩という。石灰岩が雨水に溶解して、その石灰分を含んだ水が時には粘着力の強い乳状態となり、地下で終結して大きくなる。
やがて地上に出て国歌に詠まれているように、千代 八千代 年を過ぎてさざれ石 巖となりて 苔のむす と景観実に目出度い石である。
この石は国歌発祥の地と言われる岐阜県揖斐郡春日村の山中より発掘され、その集結の過程、状態を一見よく知ることが出来る。
さきに昭和37年、文部省の中庭に贈られた「さざれ石」の木札に記された通り、この「さざれ石」は岐阜県揖斐川町出身の故小林宗閉氏によって世に広められた。
昭和56年6月17日
小林 文治 奉納
恥ずかしながら、私はこれまで「さざれ石」の正確な意味を気にしたことはなかった。暗記教育の弊害かもしれない(笑)。「小石」のことだとは何となく思っていたが、それが「巖」(地上から突き出た大きな岩)となり、さらに表面に「苔」が生えるという一連の科学的なメカニズムの当否についても考えたことはなかった。上の説明によると、小石が自然界のセメント剤によって固められたものとのことだが、それは一枚岩の岩盤のように固くなるのだろうか。「もんじゃ焼き」みたいに、いつまでもグジャグジャのままということはないのだろうか。知ったら知ったで気になってしまった。
<サザンカ>
この時期、都内を散歩するとサザンカをよく見かけるが、日枝神社の裏手の薄暗い歩道沿いにも咲いていた。「♪さざんか さざんか 咲いた道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き♪」 歳をとると子供のころに歌った童謡の歌詞がふと口をついて出る(笑)。
<竹芝から見たレインボーブリッジ>
日枝神社を見終わると、既に日も傾きかけていたが、なぜだか無性に夕暮れ時のレインボーブリッジを見たくなった。そこで、地下鉄とゆりかもめを乗り継いで竹芝まで行った。いくつかの桟橋から観光船などが発着していた。なかなか暗くならない-なーと思って待っていたが、ふと気がついたらすっかり暗くなっていた。まさに「秋の日は釣瓶落とし」だった。
小さい秋みつけた-明治神宮外苑、赤坂 [散歩]
先週は毎晩帰りが遅く、かなり疲れた。週末は家でのんびりするつもりだったが、天気がよかったので、土曜日の朝、神宮外苑方面に軽いジョッギングに出かけた。すると、広葉樹の緑や黄色味を帯びた葉っぱが透過光越しにあまりに美しく、写真を撮りたくなった。そこで電車で家まで帰りカメラを持って再度出向いたのだが、時既に遅し、普通の葉っぱでしかなかった(笑)。しかし、せっかくだから、そのまま神宮外苑、赤坂方面を散歩した。
<明治神宮外苑>
有名な銀杏並木は、まだ青い葉っぱの木々も多く、見頃はもう少し先だった。しかし、多くの人出で賑わっていた。
<赤坂御用地横の青山通り>
銀杏並木を見たあと、青山通り沿いに赤坂見附方向に歩いた。左手は赤坂御用地(東宮御所や秋篠宮邸などがある)だが中は窺い知れない。ところどころ桜の木の紅葉などが見えた。一方、歩道側はプラタナスとおしゃれだ。
<豊川稲荷>
赤坂御用地を過ぎた直ぐに豊川稲荷がある。今回、はじめて中に入ったが、なかなか立派なお稲荷さんだった。
<赤坂見附>
東急プラザ側に渡る陸橋の上がり口で珍しい花を見かけた。一瞬、「梅ッ?」と思ったが、時期もヘンだし花弁も違う。「桜ッ?」とも思ったが、まさか。木の下のプレートによると、「フユザクラ<バラ科> マメザクラとヤマザクラの自然交配種」とある。
カメラを持って散歩すると、いろいろ珍しいものに気づかされる。「♪だーれかさんが だーれかさんが だーれかさんが見つけた。ちーさい秋 ちーさい秋 ちーさい秋見つけた♪」と思わず口ずさんでいた。
国営昭和記念公園-秋 [散歩]
今日(11月1日)、立川の国営昭和記念公園に行ってきた。立川口から入って、砂川口の近くまで行って引き返し、昭島口から出た。前回行ったときは、立川口から「花木園」の辺りまでしか見られなかったが(2013年3月21日付け、本ブログ記事「国営昭和記念公園-早春」)、今回はかなりの範囲を見て回ったことになる。
都心では銀杏の黄葉はまだまだだが、立川口の銀杏並木は結構色づいていて驚いた。また、「水鳥の池」のほとりでは椿の花が咲いていた。今回の最大のお目当てはコスモスで、「原っぱ東花畑」で黄色のコスモスが花盛りだった。しかし、「花の丘」にあるピンク色のコスモスは残念ながら既に盛りを過ぎていた。その近くにある「こもれびの里」(古い農家や農村風景を再現している)を通って引き返したが、好天に恵まれた3時間半ほどの散策はとても楽しかった。
晴海、豊洲-2020東京オリンピックの地 [散歩]
9月の初め、都心から葛西までクルマで行った帰り、カーナビが指示するままに従ったところ、初めてのルートを通った。湾岸道路を西に進み、新木場や辰巳で右折するのではなく、東雲まで行って右折したのだった。出不精な私にとって、左右に広がる有明・東雲や豊洲、晴海の光景は目新しいものだった。改めてのんびりと訪れ、写真を撮ってみたいと思った。
その後、9月8日(日本時間)、2020年のオリンピック開催地が東京に決まったが、世情に疎い私は、この辺りが選手村をはじめとして、オリンピック開催の中心地になるらしいことをはじめて知った。だったら、なおのこと見てみたいと思い、昨日(金曜日)の午後遅く、地下鉄と徒歩で訪ねてみた。
まず、地下鉄有楽町線で月島まで行き、そこから勝ち鬨方向に歩き、晴海通りを左折し、黎明橋、晴海大橋、木遣り(きやり)橋まで歩いて引き返した。晴海大橋や木遣り橋は少し古い地図には載っていないので、最近できたのだろう。この辺りに来ると高層ビルや建設中の施設が目立つ。築地市場が豊洲に移転するという話はニュースでは知っていたが、今回その建設現場を見て、ああ、ここなのかと理解した。途中、ゆりかもめの(おもちゃのように見える)モノレールも横切った。
幼いころ、テレビアニメ「鉄腕アトム」の中で、高層ビルが林立し、透明チューブのような道路が張り巡らされた「未来都市」の間をアトムがすいすいと飛び回っていたことを記憶しているが、歩きながら、一つにはそんなシーンを思い浮かべていた。そして、もう一つ思い浮かべたのは、2020年のオリンピック開催地が東京に決定した翌日、フランスのル・モンド紙1面の漫画にあった«Pour oublier Fukushima»「福島を忘れるために」という1コマだった。
<晴海4丁目から豊洲6丁目方向>
<晴海4丁目から晴海2丁目方向>
<晴海大橋から豊洲6丁目方向>
<晴海大橋から豊洲大橋、レインボーブリッジ方向>
<晴海大橋からスカイツリー方向>
<豊洲6丁目>
<木遣り橋から東雲運河>
<木遣り橋から豊洲新市場(仮称)>
<ゆりかもめ「新豊洲」-「市場前」間>
<晴海大橋から豊洲大橋、レインボーブリッジ方向>
<2013年9月10日付け、Le Monde紙>
向島百花園-秋の草花 [散歩]
金曜日(9月20日)の朝、向島百花園(むこうじまひゃっかえん)に行ってきた。お目当ては「ハギのトンネル」だったが、残念ながら時期的に少々早すぎたようだ。昨年は11月9日に訪れたが、その時は既にハギの花を楽しむには遅すぎた(2012年11月12日付、当ブログ「永井荷風「日和下駄」-百花園(1)」)。なかなかタイミングが合わないものだ(笑)。しかし、秋らしい花々を楽しむことができてよかった。以下、そのいくつかを紹介しよう。
<ハギ>
<キキョウ>
<シロミノコムラサキ>
<モミジアオイ>
<竹林>
<ツユクサ>
<オミナエシ>
<オシロイバナ>
<ノカンゾウ>
<ススキ>
<ハナトラノオ>
<ダンゴギク>
<マンジュシャゲ>
<シロバナマンジュシャゲ>
<タイワンホトトギス>