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「ディア・ハンター」(The Deer Hunter、1978年、アメリカ映画) [映画]

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連休中に懐かしい映画をDVDで見た。ヴェトナム戦争を扱った1978年公開の『ディア・ハンター』(The Deer Hunter)だ。私はこの映画を日本で公開されたとき映画館で2回、その後、テレビやビデオなどでも23回見たことがある。戦争を扱った映画の割に戦闘シーンは少ないが、出征前と帰還後の対比、ロシアン・ルーレットの凄惨なシーン、ロバート・デ・ニーロやメリル・ストリープの名演技など、私にとっては忘れがたい映画の一つだ。

 

舞台は1960年代後半、アメリカ、ペンシルヴァニア州の製鉄所で働く労働者が夜勤を終えて帰宅するところから始まる。彼らのうち、Stevenはこの日結婚式を挙げる予定だ。また、NickにはLinda(メリル・ストリープ)という恋人がいる。そして、仲間の中でもリーダー的存在なのがMichael(ロバート・デ・ニーロ)だ。この3人はヴェトナム出征を間近に控えていた。Stevenの結婚式やパーティーが無事に終わった翌日、Michaelは仲間と一緒に山に鹿狩りに出かけ、鹿を一頭仕留める。

 

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このあと、舞台はヴェトナムの戦場に飛ぶ。MichaelNickSteven3人はほかのアメリカ兵とともに川の中の檻に捕虜として捕えられている。そこで強要されたのがロシアン・ルーレットだ。ロシアン・ルーレットというのは、リボルバー式拳銃に1発だけ実弾を入れて弾倉を回転させ、どの穴に弾が入っているかわからないようにしてから、自分のこめかみに向けて引き金を引くというギャンブルだ。単に大金が動くというだけでなく、演技者は何分の1かの確率で死ぬことになる。まさに絶体絶命の危機だったが、Michaelの胆力ある作戦と行動のおかげで、3人は逃げ出すことに成功する。しかし、3人はバラバラになってしまい、Michaelは一人で故郷に帰還する。

 

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そこで友人たちから、Stevenが一足先に帰還していたことを知る。彼は片腕、両足を失い、軍の病院で車イスの入院生活を送っていた。さらに、MichaelStevenの話から、Nickがまだヴェトナムに残っていると確信した。そして陥落寸前のサイゴンに戻ってNickを探し出す。しかし、Nickが生きてアメリカに戻ることはなかった・・・。

 

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故郷の町でNickの葬儀を終えたあと、Michaelをはじめ仲間たちは、よく通っていたバーで簡単な食事をとる。そのとき、Lindaが歌い出したアメリカの愛国歌、“God Bless America”にみんなが唱和する。何度見ても思わず涙が出てしまうシーンだ。そして、仲間たちは歌い終えると、「ニックに」と言って乾杯するのだ。

 


God bless America, Land that I love.

Stand beside her, and guide
her,

Thru the night with a light
from above.

 


From the mountains,

To the prairies, to the oceans,

White with foam

God bless America,

My home sweet home.

 

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