11年ぶりのシンガポール [シンガポール]
先週1週間、シンガポールに行ってきた。古いパスポートを調べると、シンガポールにはこれまで1997年2月と2002年2月の2回、行っている。1997年は外国人労働者問題のヒアリング調査が目的であり、また、2002年は東南アジア諸国の経営者団体による「国連・グローバル・コンパクト」(UN Global Compact)に関するワークショップにコーディネーターとして参加するためだった。今回の目的は、シンガポールのNPOによるCSR(Corporate Social Responsibility)に関するパネル・ディスカッション、講演、授賞式等に参加することだ。
「11年ぶり」と言うと、現地の人からは、「じゃあ、随分変わったでしょう」と異口同音に言われた。確かに、マーライオン(Merlion)は以前もあったが、その沖合の巨大な構築物(Marina Bay Sands)はなかった。マリーナ・ベイを取り囲むようにして立ち並ぶ高層ビル群はまるでニューヨークのマンハッタンを思わせる。それでもまだ足りないのか、街のあちこちで高層ビルが建築中だった。「街がどんどん変わってしまって、以前ここがどうだったのか、自分たちもわからなくなってしまう」と複数の初老のシンガポール人が言っていた。私も、マリーナ・ベイ・サンズなどが立ち並ぶ沖合に以前、何があったか全く思い出せない。20代のシンガポール人に聞いたところ、単なる原っぱで、地元の子供たちがたこ揚げなどをしていた場所だと言う。
今回の出張では、パネル・ディスカッションやその合間の参加者間の会話などを通じてCSRに対する私自身の考えを深めることができ、また、植物園やミュージアムなどを訪れ、シンガポールの自然や文化・歴史に関しても見聞を広めることができた。その一端を何回かにわたって紹介したい。
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