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Paris je t’aime(2006年、フランス映画) [映画]

Paris je t'aime.jpg 

これは、パリの18の地区を取り上げ、それぞれ別の監督が別々のストーリー、役者で作った映画をオムニバス形式でまとめたものである。そのうちの2編をたまたまパリのフランス語学校の授業で観たのがきっかけで、全部観てみた。

 

あるフランス人が「映画、小説、シャンソン、詩。そのテーマのほとんどはアムール、愛です。アムールの出てこないフランス映画を観たことがありますか ? 私はちょっと思い浮かびません。それぐらいフランス人にとってアムールは重要なテーマです」と書いているが(ドラ・トーザン『ママより女』小学館、p. 51)、なるほど、その通りだ。Paris je t’aime18編の映画はいずれも何らかの意味で「愛」をテーマにしている。

 

私の好みを言えば、第1話のモンマルトル、第2話のセーヌ河岸、第16話のフォブール・サン・ドニ、第17話のカルチェラタン・・・などだろうか。若者、中年、初老の男女の出会いや別れ、それぞれに味がある。最後に流れるテーマ曲も映画の主題とよくマッチしている。原文の韻を真似て日本語訳をつけようと思ったが無理だったので、直訳調でお許し頂きたい。

 

♪   ♪   ♪

La Même Histoire

 

Quel est donc いったい何
Ce lien entre nous
 私たちのつながりって
Cette chose indéfinissable ?
 それは定義できないもの
Où vont ces destins qui se nouent
 つながった運命はどこに行くの
Pour nous rendre inséparables ?
 私たちを離さずに

On avance
 人は前に進む
Au fil du temps
 時の流れに身を委ね
Au gré du vent... ainsi...
 風に身を任せ・・・そうして・・・

On vit au jour le jour
 人は日々を生きている
Nos envies, nos amours
 欲もあれば、恋もする
On s‘en va sans savoir
 そして知らずに消え去る
On est toujours
 人はいつも暮らしている
Dans la même histoire...
 同じことを繰り返しながら

Quel est donc
 いったい何
Ce qui nous sépare
 私たちを離すのは
Qui par hasard nous réunit ?             
 そして誰、私たちをつなげるのは
Pourquoi tant d'allers, de départs
 どうして、こんなにも旅立ちがあるの
Dans cette ronde infinie ?
 無限のロンドを踊りながら

 

この歌は、カナダ出身の女性歌手ファイスト(Feist)が歌っている。YouTubeで聞けるので、興味のある方はお試しを。英語版の歌詞もあるが、私はフランス語版の方が味があると思う。ちなみに私はiTunes Storeで購入し、思い出にふけりながら時々聴いている。

 


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