明治村(5)-5丁目 [日本]
明治村巡りも最終回となった。この地区(5丁目)で特に印象深かったのは、「51.聖ザビエル天主堂」(ステンドグラスから差し込む光の反射光の美しさ)、「52.金沢監獄正門」(郷里での子供時代の思い出)、「64.菊の世酒蔵」と梅林、蒸気機関車(旅愁漂うレトロな光景)、「67.帝国ホテル中央玄関」(オーソドックスな構造美)などである。正門から北門までかなりの距離を歩いたが、正門を発着する帰りのバスに間に合うよう、早足で正門まで引き返した。
51.聖ザビエル天主堂<京都市中京区>
*京都市中京区河原町三条にあったカトリック教会。明治23年(1890年)に建てられ、昭和42年(1967年)まで使われた。ヨーロッパで数多くの教会を訪れた経験で言うと、ここのステンドグラスは最もシンプルなデザインに属するが、その透過光が壁や床、机などに反射するさまは最も美しいものの一つだ。
52.金沢監獄正門<石川県金沢市>
*明治40年(1907年)に建てられ、昭和46年(1971年)まで現存した。ということは、私が中学に入学したころまであったはずで、しかもその跡地は現在、金沢美術工芸大学・金沢大学医学部保健学科の敷地になっているというから、私の実家から歩いて20分ほどだ。しかし、どうもあそこに刑務所があったという記憶が判然としない。小立野台地という丘の上にあり、子供のころはそこまで行くことはあまりなかったからだろうか。
53.小那沙美島(こなさみじま)燈台<広島県佐伯郡沖美町>
54.天童眼鏡橋<山形県天童市>
55.隅田川新大橋(しんおおはし)<東京都中央区>
56.大明寺(だいみょうじ)聖パウロ教会堂(長崎県西彼杵郡伊王島)
*明治6年(1873年)に日本でキリスト教が許されてから最も早く建設された教会堂の一つ。外観は農家風だが、内部は後期ゴシック様式、と解説パネルにあったが、なるほどそうだ。
57.川崎銀行本店<東京都中央区>
58.皇居正門石橋飾電燈<東京都千代田区>
59.内閣文庫<東京都千代田区>
60.東京駅警備巡査派出所<東京都千代田区>
61.前橋監獄雑居房<群馬県前橋市>
62.金沢監獄中央看守所・監房<石川県金沢市>
63.宮津裁判所法廷<京都府宮津市>
64.菊の世酒蔵(きくのよさかぐら)<愛知県刈谷市>
*もとは明治初年、愛知県碧南市で穀物蔵として使用されたもので、明治28年(1895年)刈谷市に移築され、「菊の世 廣瀬酒造」の仕込蔵として使用された。大きく立派な蔵で、裏手の梅林はちょうど満開だった。私は蔵の中にいてシャッターチャンスを逃してしまったが、梅林の背後を蒸気機関車が走っている。
65.高田小熊(おぐま)写真館<新潟県上越市>
66.名鉄岩倉変電所<愛知県岩倉市>
67.帝国ホテル中央玄関<東京都中央区>
*アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した高級ホテルとして有名(大正12年(1923年)竣工、昭和43年(1968年)解体)。大正12年(1923年)9月1日の竣工披露式当日、関東大震災が発生したが、この建物の被害は少なかったという。
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