シャモニー、モンブラン(2) [フランス]
エギュイ・デュ・ミディからの下りは、途中駅のプラン・ド・レギュイユまでロープウェイで下り、そこら先は歩くことにした。標識を見ると、シャモニーの駐車場まで2時間20分とある。シャモニーの街は真下に見えるのに、そんなに時間がかかるのだろうかと内心思ったが、私の考えが甘かった。実際には2時間40~50分ほどかかった。ジグザグ状の小道が続くのだが、ところどころ岩がゴツゴツ出て歩きにくい箇所がある。また、細い道が多く、ちょっと考えごとをして足下に注意しなかったとき、道を踏み外して1~2m滑り落ちたこともあった(冷汗)。ただ、山側、麓側の景色や高山植物などは、やはり歩かないとその美しさをじっくり味わえない。最後は、足がガクガクになったが、歩いて下りて本当によかった。
下山に予想以上時間がかかり、ロープウェイの駅まで戻ると午後3時過ぎになっていた。山の方を見上げるとガスがかかっており、「ただいま視界不良のため、ロープウェイの運行を停止しています」とのアナウンスが聞こえた。山の天気は本当に変わりやすい。帰りのバスの出発まであまり時間はなかったが、シャモニーの街をざっと歩いて回ることにした。乳白色のアルヴ川の流れやきれいな花で飾った家並み(レストランや商店)が印象に残った。一番下の写真は、地元の猟師でモンブランの初登頂(1786年)に成功したバルマ(Jacques Balmat)が、スイスの博物・地質学者でアルピニズムの祖とも言われるソシュール(Horace-Bénédict de Saussure)を案内する姿を象った銅像だ。
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