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小樽再訪 [日本]

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118日(土)の午後、札幌出張の機会を利用して小樽を訪れた。小樽は、私には懐かしい街の一つだ。1981年、札幌勤務時の初夏の1週間、業務研修の一環としてこの街に通ったことがある。その年の冬の週末にも一度訪ねた。それから33年、小樽運河沿いの倉庫街が観光地になったとか、寿司屋通りなるものができたとか、風の便りには聞いていた。はたまたカジノ誘致運動まであるらしい。

 

はたして、再訪した小樽はどうだったか。確かに、街は随分こぎれいになったと感じた。小樽運河には、中国人観光客らが大型バスを連ねてドッと訪れ、集合写真を撮ったり、食事をしたりして、ドッと立ち去っていく。日本人の若い女性や欧米人観光客らも目立った。しかし、運河や倉庫街の何が見所なのだろうか、と問うと私自身はよくわからない。最近人気らしい寿司屋通りも、少なくとも私が入った店に関しては、値段と量・質のバランスがそれほど良いとは思えなかった。

 

部外者の勝手なノスタルジーと言われるかもしれないが、私にとっての小樽は、北国の港町として、一時期それなりに栄華を誇ったこの町の歴史、そしてその矜持を保たんとして暮らすこの町の人々の健気な心持ちだ。それは小林多喜二や伊藤整など、この町で青春時代を過ごした作家たちの生き方をも連想させる。

 

日が暮れてしまう前、33年前の冬にも訪れた市の高台にある旭展望台まで歩いて上ってみた。随分と遠い気がした。33年前は雪道を歩いて上ったが、それほどきつかったという記憶はない。変わってしまったのは私の体力、気力なのかもしれない。老兵は消え去るのみか、と思うと少し寂しかった。

 

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